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志太泉の仕込み水:仕込水をめぐる自然環境、特徴、水質

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志太泉の仕込み水

 志太泉にとって最大の財産は、仕込水(しこみすい)です。蔵元は、米は完全ではないにせよ選ぶことが出来ます。例えば静岡蔵元である志太泉も兵庫県産の山田錦は買う事は出来ます。しかし、水を買う事は現実的には難しいです。

 志太泉の初代「望月久作」が、この場所を蔵に選んだのは、素晴らしい水が湧く土地であったからです。藤枝市の蓮華寺池公園で開催される「手揉み茶保存会」のお茶会では必ず志太泉の仕込水を使用します。静岡県名産のお茶を引き立てる水でもあるからです。また酒の会においては、和らぎ水(やわらぎみず)(※1)として非常に人気のある水であります。

 現在でも、瀬戸川の上流の山間地という事が幸いして、周囲の自然環境は保全されております。環境破壊の進む中、蔵元の中でも、水に苦労する蔵が増えてきました。しかし志太泉は、恵まれた自然環境の中、おいしい井戸水(=仕込水)が使える蔵です。現在も仕込水は濾過の必要はありません。

 仕込水は、毎年日本醸造協会や生活科学検査センターで検査されます。硬度3.4(※2)の軟水(中軟水)です。もろみ日数を十分にとり穏やかに発酵させる事により志太泉のやわらかな酒質のベースとなります。2011年の福島原発の影響を考慮して検査もおこないましたが、幸いにも放射性物質は検出されませんでした。

※1 和らぎ水 「和らぎ水」とは、日本酒を飲みながら飲む水のこと。合間に水を飲めば、気分すっきり、深酔いしません。酔いを和らげる水、だから「和らぎ水」。詳しくは日本酒造組合中央会のサイトへhttp://www.japansake.or.jp/sake/yawaragi/
※2 硬度 この硬度はドイツ硬度です。酒造用水では「軟水~3」「中軟水3~6」「軽硬水6~8」「中硬水8~14」「硬水14~」とされます。軟水で知られる伏見4.0、西条4.5、東京都水道水5.5、灘の宮水6.5、エヴィアン16.8、コントレックス81.4という参考データもあります。
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